手指のリハビリ 画面見て「じゃんけん」 岐阜大など開発
そういえばナムコがリハビリにゲームをとりいれていたけど、成果はどうなんだろう。
日活がグループ会社だったっけ。人によっては懐かしの映画のほうが効きそうな気もするけど(笑)
2004/09/30 20:20 更新
「太鼓の達人」でリハビリを――ナムコならデイケアもこうなる
ナムコが横浜市の中心部にデイケアセンターをオープンした。人気ゲームを高齢者のリハビリ向けに改良して設置。楽しみながら身体能力の低下を防ぐ。
ゲームセンターでおなじみの「ワニワニパニック」や「太鼓の達人」を高齢者のリハビリに活用するデイケアセンター「かいかや」が10月1日、横浜・みなとみらいにオープンする。運営するのは、両ゲームを開発したナムコ。同社が介護施設の運営に乗り出すのは初めてだ。
デイケアセンターとは、介護保険で利用できる通所施設。要介護認定を受けた高齢者が、リハビリや食事、入浴などのサービスが受けられる。日帰りが原則で、介護者の一時的な負担軽減という側面もある。
オープンしたのはショッピングセンター「横浜ワールドポーターズ」の6階。映画館や雑貨店など若者向けの店が多く、来館者は20代がメインだ。病院に併設されたり、郊外に作られることが多いデイケアセンターだが、ナムコはあえて横浜市の中心部に持ってきた。「地域社会と密着でき、高齢者が楽しく、生き生きできる立地を選んだ」(ナムコの?木九四郎社長)ためだ。
最上階に位置するかいかやの窓からは、みなとみらいの景色が一望できる。希望者には、近所の山下公園や三渓園への水上バス/ウォーキングツアーを提供するなど、立地を生かしたイベントも企画している。
利用者は横浜市内の指定区域内の在住者に限られる。料金は1日1325円からで、定員は最大40人。
楽しみながらリハビリを
かいかやのテーマは「大正ロマン」。341.28平方メートルの敷地内に、和室や洋館風の食堂、ソファー並べたラウンジなどを備え、高齢者がくつろげる空間を目指した。
太鼓の達人やワニワニパニックは、食堂のすぐ隣に1台ずつ設置。反射神経やバランス感覚を鍛えるリハビリ用だ。
ゲームはそれぞれ、高齢者向けにカスタマイズしてある。太鼓の達人は、握力が弱い人でもばちを取り落とさないようベルト付き。車椅子からでも手が届くよう、太鼓の位置は一般向けより低くしてある。
表示画面も高齢者向けに一新。「1P」「2P」といった表記をやめ、「左の人」「右の人」など漢字・ひらがな表記にした。太鼓の叩き方によって増減するパワーゲージは「魂」から「力」に書き換えた。
音楽療法士の協力を得、「炭坑節」「ふるさと」「荒城の月」など高齢者に馴染み深い楽曲をラインアップ。音楽なしで、太鼓を叩くだけのモードも搭載した。
同社はこれまで、ゲームセンター向けと同じソフトを搭載した太鼓の達人を、全国の福祉施設に納入してきたが、納入先から「太鼓をたたくスピードが早すぎる」「知っている曲がない」などの意見が上がったため、専用の新製品を開発した。新製品は、11月中旬から全国の福祉施設向けに販売する予定だ。
ワニワニパニックも太鼓の達人と同様、ハンマーに握力支援ベルトを装備。車椅子のままで遊べるよう、きょう体下部に足を入れられるスペースを空けた。「ワニワニパニックを1年間定期的にプレイすれば、反射神経や柔軟性がアップすることが実験で実証されている」(説明員) (関連記事参照)。
もう一つ、オリジナルのゲーム機「わかがえる湧き水」を設置した。音を聞いたり光を見たら、すぐボタンを押すというゲーム。反応が早ければおみくじがもらえ、ししおどしに水が流れる仕組みだ。
「ナムコがなぜ介護を?という質問をよく受けるが、1985年に発話が不自由な人のためのコミュニケーション機『トーキングエイド』を発売して以来、ナムコは福祉事業を手がけてきた」と高木社長は話す。「遊びは年齢・世代に関係なく人が必ず求めるもの。高齢化が進む日本で、高齢者にも“遊びのある生活”を提供したい」(?木社長)。
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「バリアフリーエンターテインメント構想」とは、「遊び」の世界を通じて、障害児(者)や高齢者が、 それぞれの障害あるいは加齢による身体の衰えを感じることなく、また、障害のない人も障害児(者)も、 互いにハンディキャップに対し、何の違和感も感じられない空間を創造しようという私たちの考え方です。 この構想を実現させることにより、障害児(者)と障害を持たない人、あるいは世代を超えて高齢者と子供、 高齢者と若者が対等の立場で「遊び」を享受する、真のノーマライゼーションに寄与するものと考えます。 |
「リハビリテインメント」とは、リハビリテーションとエンターテイメントという2つの言葉から成る、高齢者や障害児 (者)が楽しみながらリハビリをしていくという私たちの考え方です。 |
7月18日17時18分配信 毎日新聞
脳いっ血などでまひした手指のリハビリを患者自身で行える 「リハビリ支援システム」を岐阜大学工学部の川崎晴久教授らの研究グループと丸富精工(本社・岐阜県各務原市) が共同開発した。 患者はまひした手に、18個の関節を機械化した電動の器具をバンドで固定。 モニターに映るコンピューターグラフィックス(CG)や音声に従い、▽じゃんけん▽ピアノを弾く▽コップの水を注ぐ-- など五つのメニューを約20分間にわたって行う。 器具の支援により複雑な手の動きが可能で、 患者は療法士などの指導を必要とせず一人で楽しみながらリハビリできるほか、 関節の可動範囲や速度が自動的に計測されるため回復状況がわかる。川崎教授は 「ダメージを受けた脳の周辺にはまだ使える神経が残っており、それをうまく使うことで機能を復活させることができる」 と話す。 独立行政法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)のプロジェクト 「人間型支援ロボット実用化基盤技術開発」の支援で約2年前から研究を続けてきた。 8月から岐阜大学病院など県内3病院の患者34人を対象に実証試験を行い、将来の商品化を目指す。【稲垣衆史】 |
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070718-00000026-maip-soci